土地家屋調査士試験 独学勉強法③ 「揃えても良い本」
こんにちは、とと丸@famiru99 です。今回は調査士試験において「揃えても良い本」を紹介します。
- 買ってしまったこの本はどうなのだろうか。
- 少しでも役立つ本であれば買いたいな。
- 紹介されていないものを評価してほしい。
前回記事において、「必ず購入したい書籍」を解説させていただきましたが、このように、”その他の本についての評価”を求めている人もいらっしゃると思います。筆者もまだまだ紹介していない本があるので、今回は、部分的に使えるため「揃えても良い本」を紹介します。
※前回記事の本だけでも独学で合格することは十分可能です。
予備知識
今回の記事は前回のブログを読んでいることを前提に本を紹介しています。
読まれていない方は、下記の記事を参照して下さい。
それでは今回の「揃えても良い本」を解説します。
揃えても良い本4選
① 短期合格必勝法 午後の部
理由:
土地家屋調査士受験研究会さんが出されている本はいっぱいありますが、この本は調査士試験の全体を物の見事に一冊にまとめています。編集力の高さが際立っていますが、一方で、コンパクトであるがゆえに、使いどころが非常に限られています。
・初学者が調査士試験の全体像を把握する際
・口述試験対策前の復習用として使う際
この2点の時以外に使うケースはないでしょう。この本のタイトルは短期合格必勝法となっていますが、調査士試験に短期で合格する道はありません。「要点総まとめ」といった表現が一番あっている気がします。
若干きつい表現となってしまいましたが、口述試験対策前のテキストとしては優秀な本だと言えます。調査士試験は筆記試験後三か月程度あいて、口述試験となるため、忘れてしまうことが多いため復習用としての価値は十分あります。
② 土地家屋調査士受験100講 書式編
理由:
「必ず購入したい書籍」に入れるか迷ったほどの本になります。この本は、記述試験(土地)の座標値の算出といった計算問題としては優秀な本です。見開き1ページに問題が詰め込まれている構成と、多様な問題があるところは大変素晴らしい本だ感じます。ただし、最小限の理解ができている人が手にとる本です。
評価を落とす点:
この本は、50問解いた後に、基礎問題と過去問題集が若干ついていますが、基礎問は簡単すぎることと、過去問は他のしっかりした過去問でやるべきなのでそのあたりは不要だと感じます。
また、登記申請書の書き方が現在の書き方と違っている箇所があります。
③ 不動産法律セミナー
理由:
不動産法律セミナーは他の不動産法律資格(司法書士等)を含めた雑誌です。中身は東京法経学院がつくったものとなっており、
・土地家屋調査士試験(記述)が一問
・合格者インタビュー(不定期掲載)
これらが入っており、読むだけの価値はあります。
評価を落とす点:
他の資格も含めた雑誌であるので、コスパの点では悪いです。できれば中古で安く買うことができるのであれば、買っても良い本です。
※なお筆者の住む自治体は図書館で借りることができました。
※平成30年までは10月号に模試が入っており、この10月号は必ず購入した方が良いものです。
④ 不動産登記法・政省令逐条解説
理由
土地家屋調査士試験の択一は細かいミスをしないことが大事です。このことから、試験直前における条文の最終確認は必要です。
独学勉強法①で六法は基本的に不要と解説しました。それは、六法で逐一条文を確認する位なら、過去問の解説をしっかりと理解した方が、時間の使い方として大事だからです。
また、不動産登記法の下にある政令、通達部分まで理解しなければなりませんが、六法では関連する条文の検索に時間がかかりすぎです。
そのなかで、この本は合筆、分筆といった内容ごとに関連する条文を整理しているので、条文の見落としを防ぐことができますので優秀な本です。試験直前といった最後の方でしか使うことはありませんが、「揃えても良い本」と言える本です。
☑まとめ
次回は「不要な本」について解説します。