【調査士試験】理系学部が教える「民法攻略法」
こんにちは、とと丸@famiru99 です。調査士試験で大事な「民法」を徹底的に解説します。
民法って、初めて勉強する方にとって勉強しづらい部分ですよね。筆者も理系であるため、今まで法律に触れることがなかったことから、民法の勉強し始めは大変苦労しました。
そこで本記事は、初学者が進めていく民法対策について解説します。
試験における民法の位置付け
調査士試験の民法は、択一式20問中3問、得点で言うと50点中7.5点の配点となっています。
独学の受験生は、他の受験生よりも記述の減点要素が高いので、択一で高得点をとるしかありません。そのため、この民法の位置付けは「必ず正解したい重要な部分」であります。
民法の範囲、難易度
土地家屋調査士の試験において、民法の範囲は総則、物権、用益物権、担保物権、家族法(相続)に関する分野が出題されます。
調査士試験で初めて民法を勉強する方にとっては、民法の範囲は非常に広く、勉強時間はおそらく数百時間の勉強が必要になるはずです。
難易度は、調査士試験の択一全体で考えると、不動産登記法よりも難しいと考えます。しかし、基本的にはその場で考える問題はなく、あくまでも暗記で対応できる問題しか出題されません。
※不動産登記法でも、敷地権など難しい部分はあります。
徹底的に勉強しても、学習したことがない範囲が試験で出る可能性があります。私も令和2年度の試験では、学習したことのない「権利能力のない社団」が出て、得点することができませんでした。こういったことは当然ありえますので、なかなか成果の出にくい部分であるとも言えます。
※令和3年度から改正民法が出題される可能性があります。こういった法律改正は気を付けたいですね。
民法攻略の方向性
基本的には全問正解を目指します。なお、新たな問題が出てしまった際は、やむを得ず2点となることを許容します。
この点を目指すものの、徹底的に勉強すると多大な時間がかかり、他の勉強に影響が出る可能性があります。そのため、用益物権、担保物権は、これまで出題された部分以外は勉強をしません。
民法勉強のポイント
それでは学習の順番と必要な参考書を解説します。
ポイント1:初学者用のテキストで勉強する
民法の勉強は簡単なテキストから始めましょう。まずは細かい論点は不要で、”民法は簡単なもので、身近な法律なんだな”と気づくことか大事です。
解説のイラストが多く初学者用の参考書がオススメです。宅建士のテキストはその点で良書です。
①宅建士合格テキスト(権利関係)
ポイント2:過去問を徹底的に理解する
調査士試験で民法が出題されるようになったのは平成17年以降です。例年3問出題されるため、これまでの問題は、令和3年度までだと51問しかありません。問題が少ないため、過去問を必ず全て暗記しましょう。
※17年間×3問 = 51問
土地家屋調査士 年度別 過去問解説集[午後の部]【平成17年度~令和3年度】|土地家屋調査士書籍|東京法経学院 (thg.co.jp)
ポイント3:民法の問題になれる
ポイント2で触れたように、民法の過去問は51問しかなく、試験対策としては不足しています。民法の試験対策として重要なのは”問題になれること”です。ここが何よりも重要です。難しくなく、読みやすい本を紹介します。
公務員試験 新スーパー過去問ゼミ民法Ⅰ・Ⅱ
・簡単な解説と問題が豊富
・色使いがよく、持ち運びもしやすい
・基本レベルが調査士試験と近い内容
土地家屋調査士 択一攻略要点整理ノート Ⅰ・Ⅱ[四訂版]|土地家屋調査士書籍|東京法経学院 (thg.co.jp)
・調査士試験用のテキストとして使える
・オリジナルの問題が豊富
ポイント4:難しい問題に手を付ける
東京法経学院から民法の予想模試を購入することができます。時間のある人は手をつけてみましょう。ただし、問題の難易度が高く、ポイント3まででも十分対応可能です。
令和4年度 土地家屋調査士 完全予想錬成問題集【麗】|土地家屋調査士書籍|東京法経学院 (thg.co.jp)
・試験問題よりも難易度が高い
※時間がある人向け
最後に東京法経学院の本は、以下のリンクから購入できます。
☑まとめ
1点目で、独学の受験生は、他の受験生よりも記述の減点要素が高いので、択一で高得点をとるしかなくいため、民法は「必ず正解したい重要な部分」であると解説しました。
2点目で、民法は出題範囲が広く、勉強時間として数百時間かかりますが、問題は暗記対応可能なことを解説しました。
3点目で、基本的には全問正解を目指しますが、新たな問題が出てしまった際は、やむを得ず2点となること目指す方向性を解説しました。
4点目で、筆者がオススメする本と勉強の順番を解説しました。