土地家屋調査士試験 独学勉強法① 「最初におさえておきたいポイント」
こんにちは。とと丸@famiru99 です。本記事は、独学で進める初心者が最初の一歩を踏み出すうえで、「必ずおさえておきたいポイント」をまとめて解説します。
1点目は、あらゆる情報を駆使して勉強すること
2点目は、勉強の順番を間違えないこと
3点目は、六法を基本的に利用しないこと
- 今から調査試験の勉強を独学で始めようと思ってるんだけど・・・
- 参考書が少なすぎて分からない。
- 計算や作図は教えてもらわないと分からない。
調査士試験を独学で進めることは情報量が少ないことから困難だと感じやすいですよね。
初学者が「最初にどうやって進めた方がよいの?」と最初の一歩で不安になってしまうことは非常に多いと思います。
私は公務員として働く中で、不動産に関する仕事が多い部署にいたことから、調査士を2年かけて取得しました。勉強は金銭面を考慮して独学で勉強を進めたことから、たくさんの遠回りをしてしまいました。
そこで本記事は、独学で進める初心者が最初の一歩を踏み出すうえで、「必ずおさえておきたいポイント」をまとめて解説します。
このブログを見ることで効率の良い進め方がわかり、「短期間で合学するためにおさえておく最初のポイント」が分かります。
☑おさえておくポイント3点
予備知識
土地家屋調査士試験は、“法律的な問題を解く多肢択一式50点”、“登記申請書の作成と、座標値の計算や作図を行う記述式50点”の計100点満点の試験となります。
この試験はけっして難しい試験ではありませんが、およそ1000時間の勉強と、問題を早く正確に解く技術が必要となります。そのため、合格に向けて必要となるのは効率的な進め方になります。
なお、試験の概要を確認されたい方はアガルートの動画がおすすめです。
前提条件
独学で合格するための前提条件として、以下の戦術で試験を受けます。
・択一式で高得点をとります。(17/20以上)
・択一式で時間をかけません。(35分以内)
・択一42.5点、記述35点 計77.5点
独学で進めると、記述式で高得点をとることが難しくなります。作図の細かい箇所で減点されてしまうからです。
一方で択一部分はその問題の正解は必ず分かりますので、独学者でも高得点を目指すことができます。
ポイント3点
ポイント① 多様なメディアを活用する
土地家屋調査士試験は、本屋で得られる参考書は充実していません。
まずは、優秀な教材である東京法径の教材を取り寄せましょう。
※取り寄せる教材の詳細は次回説明します。
これだけではまだまだ情報は足りません。
デジタル版しか売っていない本を購入しましょう。
まだまだ情報は足りません。
令和の現在では、インターネット上に優秀な情報はたくさんあります。この情報を活用しないのは大変もったいない。
その他、ブログ、YouTube、Twitterを活用しましょう
令和3年度に合格した筆者はこれらがなければ、独学での合格は難しい状況でした。
・ブログ
中山祐介の「合格」ブログ 土地家屋調査士・測量士補・測量士 (ameblo.jp)
このブログの受験生の質問に答える部分がわかりやすいです。
https://ameblo.jp/chosasi/tehme-10107023677.html
この動画で作図の際の手の動かし方、進め方が分かります。
Twitterを活用して傾向や法令改正を把握することができます。
私はTwitterの発信を得意としてません。受験中は誰かに質問するなど、積極的なことは行わず、あくまでも情報を取得するツールの一つとして活用していました。
同じ受験生を50人位フォローしましょう。皆さんから色んな情報をもらえます。ここで大事なのが”最新の傾向や法令改正を把握することができること”です。独学で進めるうえでは最新の情報を十分におさえておく必要があります。
筆者が受験した令和2、3年度では、民法改正、不動産登記法、土地家屋調査士法の改正など、大変大きな変化がありました。予備校ではその部分を対象とした講座があり、自分も受けないとまずいのかなと不安になることもありました。しかし、Twitterで情報をつかみ、その後、詳細を調べれば問題ありません。
ポイント② 勉強の順番を間違えない
土地家屋調査士試験は、択一と記述部分がありますが、この二つは相互に結びついています。記述の勉強を進めると、択一の理解が深まったと感じることは多いはずです。
そこで、勉強は全体的に進めていくことが重要となります。まず、全体としてどんなものを勉強するか把握しましょう。この試験では大きく4つの系統の勉強があります。
系統2 数学の理解(座標値の算出)
系統3 登記の理解(登記申請書)
系統4 作図の理解(地籍測量図、各階平面図等)
さて、先程全体的に進める必要性を説明しましたが、唯一「作図」については例外です。作図は択一に結びつくことはなく、時間も要するので過去問を解く直前まで、学習する必要はありません。
次に、系統毎の学習の内容をざっと理解しましょう。
系統1では、①民法→②不動産登記法→③土地家屋調査士法→④過去問
系統2では、①数学の基礎知識→②複素数→③問題集→④過去問
系統3では、①テキスト→②登記申請書(テキスト)→③過去問
系統4では、①YouTube→②→テキスト→③過去問
次に、学習の順番毎に整理しましょう。
学習Ⅰ:民法、数学の基礎知識
学習Ⅲ:(択一)問題集 or 過去問
学習Ⅳ :作図(YouTube、テキスト)、過去問(全般)
ここで特にお伝えしたいのが、学習Ⅰは基礎的な部分となる箇所であり、そこを勉強しないと他に移るべきではないことです。法律科目では民法(物権と相続部分)をある程度学習したうえで、不動産登記法に移っていく必要があります。その理由は、不動産登記法が特別法であり、民法の知識を前提としてつくられているからです。
ポイント③ 六法は基本的に利用しない
土地家屋調査士試験の択一は、不動産登記法の法令知識の理解を問うものが多い状況です。大手の予備校である「東京法経学院」では、六法を勧めています。
なお、六法とはこのような本です。
土地家屋調査士試験では細かいミスを極力しないことがなによりも大事であり、受験直前は条文の正確な理解も必要になります。、
しかし勉強を進めるうえでは、六法を活用してると効率が大変悪く、時間がかかりすぎです。そこで勉強は基本的には、過去問を多く解くことを心がけてください。最後に時間があった際に一部活用する程度で問題ありません。
☑まとめ
1点目は、あらゆる情報を駆使して勉強すること
2点目は、勉強の順番を間違えないこと
3点目は、六法を基本的に利用しないこと
この3点を理解したうえで、効率的に勉強を進めていくことが最初におさえておきたいポイントです。特に1、2点目はトータルの勉強時間に大きく関わりますので、十分におさえておいて下さい。
なお、このブログの作成以降にも良質なブログや動画でアップされることもあると思いますので、その際は随時アップしていきます。
次回は必要となる書籍等”について解説します。読んでいただきありがとうございました。